『ホームレスに親近感を覚える』のは、わたしだけでしょうか?
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『生きて~る生きている~』の、あの番組が大好きでした。
特にホームレスの人が出る回は。
『クズ人間どもを見て優越感に浸りたい』というのではありません。
むしろ『その逆』です。
異常な親近感を感じました。
理由はよくわかりませんが、『自分の心の原点』といったようなものを見ていたのかもしれません。
前世がホームレスだったのかもしれません。(わかりません。)
私が生まれるずっと前の話ですが、終戦直後、東北地方の若者たちは『集団就職列車』に乗って、上野駅を目指しました。
東北線の終着駅・始発駅が『上野駅』です。
井沢八郎の『あゝ上野駅』(1964年)や、石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』(1977年)には上野駅が出てきます。
(女優の工藤夕貴さんのお父さんが『井沢八郎』さんです。)
上野駅は、昔は古臭い独特の雰囲気を醸(かも)し出していましが、残念ながら今は、『今どきのきれいな駅』に成り下がってしまいました・・・。
その上野駅を出ると、すぐに『上野公園』があり、数分歩くと『不忍池(しのばずのいけ)』という大きな池にたどり着きます。
蓮(はす)の花で有名な池です。
不忍池周辺には、西新宿の超高層ビル群とはまったく異なる、一種独特の異次元空間が広がっています。
わたくしは、今生では、まだ、ホームレスの経験はないのですが、一度だけ、不忍池(しのばずのいけ)のほとりで一晩過ごしたことがあります。
夜が明け始めた頃、早朝ジョギングのおばさんたちに、『どうしたの?大丈夫?』と心配されました。
終電がなくなったために、池の近くでたそがれていただけなので、寒いことを除けば、『全然大丈夫!』だったのですが・・・。
心は『プチ・ホームレス』だったかもしれません。(わかりません。)
私は以前、『東京砂漠』で『貧乏人』をしていた時期があります。
郊外の築45年以上のアパートに住んでいました。(退去時は築60年くらい。)
そこのアパートからは、老朽化が理由で追い出されることなるのですが、退去する2~3年前には、雨水が私をめがけて、どどーっと落ちてくるようになっていました。
水をかぶった天井の蛍光灯の豆ランプが、スイッチも入れていないのに、うっすら青白く光っていました。
『漏電(ろうでん)』という現象です。
恐ろしい・・・感電しなくてよかったと思います。
屋根や畳があったので、ホームレスではありませんでしたが、『こころはホームレス』みたいな状態だったのだと思います。
と言いますか、『ホームレス的な生活が好きだった』と言ったほうが近いのかもしれません。(わかりません。)